ひゃくの100日祝い! [通院期]
いつものようにGCUでひゃくと共に過ごしていると、ヤマオカさんがこんなことを提案してくれました。
「明日、ひゃくちゃんのお食い初めしましょっか!」
お食い初め…ってなんだっけ?と思い出してから、「あ~100日祝いですね!」
と気づいた私。
そういえば、もうすぐひゃくが生まれてもうすぐ100日。
もっと早く退院できると踏んでいた私でしたが、残念ながら100日祝いは病院ですることになりました。
自分が赤ちゃんの頃は100日祝いなんてしてもらったのだろうか…
今までそんな話をしたことも無かったし、聞いたことも無かったので、お食い初めって何をするものなのかよく分かっていませんでした。
お食い初めってどんなものだっけか…と思いながら、その日の帰路で軽く調べてみると、石をかじらせたり、鯛の尾頭付きのお膳を用意したり…地域や家によって風習はちょっとずつ違うようですが、要するに赤ちゃんの健やかな成長を願う行事のようでした。(雑ですみません)
鯛とか石とか…GCUには持ち込むわけにはいかないし、どうするつもりなのかしら…
ナガオカさんが一体どんなプランを想定されているのか、調べるだけでは全然想像がつきませんでした。
そんなこんなで翌日。翌日は土曜日でしたので、パパも一緒に面会です。この日は偶然にも私の両親も病院についてきました。両親はGCUには入ることはできないので、窓越しに様子を見ている状態です。
ひゃくの様子をしばらく眺めていると、ナガオカさんがやって来ました。
「おはようございます!じゃあ、お食い初めしましょっか!ちょっと待っててくださいね~」
とどこかへ去ってしまいました。
おお!早速ですか!一体何をするんだろう…ドキドキしながら待っていると…
「お待たせしました~!」
と、手に一枚のピンクの紙を持っていました。
「はい!これどうぞ!」
と差し出されたその紙を見てみると…
“100日おめでとう”
という、ちぎり絵で描かれた文字の下には可愛らしい鯛のイラストが。
「お食い初めの鯛はここには持ち込めないので、粗末な鯛で申し訳ないのですが紙に描いてみました!これで家族皆さんで写真撮影しましょう!」
と言ってくださいました。
思わぬプレゼントに、涙が出そうになってしまいました。
粗末なんでとんでもない!こんなに心のこもった作品を頂けるなんて…
きっとお忙しいのに、夜勤や休憩の合間に作って下さったに違いありません…
「100日目を病院で過ごすなんて…」と気落ちしていましたが、それは大きな間違いでした。
家族以外のたくさんの方たちにもお祝いしてもらえるなんて、とても素敵な環境にひゃくは居たのです。
入院していなければこんな経験はできなかったと思います。本当に感謝してもしきれません。
頂いた紙を手に持ち、私と主人がひゃくを挟むようにし、後ろの窓越しに私の両親も入るようなアングルで写真撮影をして下さいました。
みんなでお膳を用意して楽しいお食事会のようなイベントはできませんでしたが、私にとってはとても素敵な思い出ができたと思っています。
頂いたその紙は、今でも家の壁に貼ってあり、いつかひゃくに聞かれたらお話してあげる予定。今からその日が楽しみな私です。
つづく
2017-07-21 23:23
nice!(14)
コメント(4)
トラックバック(0)
いい話ですね。GCUの方々は素晴らしいプロの方々が多いですよね。(;∀;) イイハナシダナー
by ワンモア (2017-07-22 20:06)
【ワンモアさま】
そうなんです!実はNICUとGCUの看護師さんたちは同じで、シフトで担当を持ち回りしているようでした。なので、ヤマオカさんがNICUでお仕事しているときは、たまにひゃくの様子を覗きにきてくれていたようです^^
ヤマオカさん以外の方も本当にみなさん良い方ばかりでした!
by tsumi (2017-07-24 00:17)
これはとっても素敵なお話ですねぇ。
心あたたまりますね(*^^*)
by 追いかけっ子 (2017-07-24 13:16)
【追いかけっ子さま】
そうですね~私にとっても、この入院生活でも特に思い出深いエピソードですね!
良い100日祝いになりました!
by tsumi (2017-07-30 00:13)