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写真で娘と初対面! [入院期]

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産後の疲れが出て、ぐっすりと眠りについた午前3時頃、旦那が入院に必要な道具一式を持ってきてくれました。

旦那は娘の入院する病院に一緒についていき、入院手続きを済ませ、そのままとんぼ返りで家に帰り私の入院道具などを取りに行き、こちらに戻ってきたのです。
たぶん、娘が産まれた後は私よりも旦那や親の方が大変だったと思います…。

軽く報告を受けて、私もまだ眠り足りなかったのでそのまま旦那を家に帰して再び眠りにつきました。

翌朝になると自分でよろめきながらもトイレに行けるようになり、いくぶんか元気になってきました。そこで、旦那が持ってきた入院用パジャマとあらかじめ買っておいた産褥ショーツなるものに履き替えました。
妊娠7か月で入院準備はまだ早いかと思いましたが、必要な用品を揃えるのとかが昔から好きで、楽しくて既に購入しておりました。準備の速さがこんな風に役に立つとは思いもしませんでした。

ベッドの横には病院から支給された出産セットのバッグが置いてあり、産後に必要なアイテムが色々入っていました。出産するまで経験のない事でしたが、お産直後は出血が多く、産褥ショーツに通常のナプキンよりも何倍も分厚くてゴワゴワしたものを着けて過ごすんだそうです。

ほんとに使い勝手を無視したようなデザインと分厚さで履き心地は最悪でした笑

それと枕元に赤ちゃんの写真がありました。
娘の入院先の病院の看護師さんが撮って、渡してくれたんだそうです。
写真の入ってる袋には、「赤ちゃんは元気です。元気になったら会いに来てくださいね。」とメッセージが。

写真の娘は体中にセンサーやら管やらたくさんついて、まだへその緒もそのままでした。
他人が見たら痛々しい姿だったかもしれませんが、私には想像よりもふっくらしていてしかも口元は笑っているように見えました。本当に可愛く見えました。

すると、こんなに可愛い子をなぜ早くに産んでしまったのだろう、もっとお腹に入れておきたかったという後悔のような感情が湧いてきて涙が止まりませんでした。

こんな風にさせてしまってごめんね…とも思うともう、写真を見るたびにひとりの時はずっと泣いていました。

もっと素敵で幸せな出産になると思っていたのに、私の初産はとても悲しくて不安で惨めな気持ちで終わってしまいました。考えていた出産プランも全てがおじゃんです。当時はかなり打ちひしがれていました。

朝食を食べてしばらくすると、看護師さんがやってきました。
おもむろに寝たままの私の胸元をがばっと開けて「ちょっとごめんね~」と乳首をかなり強めにつねられました。
「痛った!!」と思った瞬間、
「あら、おっぱい出るね!」と。

え?!私もう、母乳出るの?!我が目を疑いました。
3か月も早く赤ちゃんが産まれたというのにもう翌日に体は母になっていました。

むしろ心が一番追い付いていませんでした。だって母になるのはもっと数か月先だと思ってたし、自分の乳から母乳が出るだなんて…生命の神秘ですね。

一番初めに出る母乳は”初乳”といって、新生児にはとっても大事なお乳なんだそうです。
まだ滲むくらいしか出てきていない初乳を看護師さんは丁寧に注射器で吸い取って持って行ってしまいました。

その日は金曜日でしたが、旦那は緊急事態という事で仕事を休みにしたようで、昨日の深夜に旦那のご両親も東京に駆けつけ、翌日の午前中にみんな総出でお見舞いに来て下さいました。

ご両親からはねぎらいの言葉を頂き、少しほっとしました。
心のどこかで、ちゃんと産んであげられなかったと思ってましたから、責められるのではないかと不安だったのです。

でもご両親はとってもいい方で、後で聞いた話だと私の両親に「(どんな結果になっても)みんなで育てていきましょうね」とお話ししてくださったそうです。

ほんとにいい方たちに恵まれて、それだけでも心が少し救われます。

その後、ご両親と旦那は娘の病院に行くとの事で私の搾りたての初乳を娘のもとに届けてもらうことになりました。
母乳はいわば”生もの”で、出た瞬間からどんどん鮮度が落ちていくのだそう。
冷蔵庫に保管されていた注射器に入った初乳は保冷バッグに入れられてお義母さんが「ちゃんと持っていくからね!」しっかりと持っていって下さいました。

その夕方に私は担当医に診察室に呼び出されました。そしてそこで早産になってしまった理由を知らされることになります…。


つづく

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